防府市・松田農園の山頭火句碑

山頭火にあえるみかん園

天われを殺さずして詩を作らしむ
われ生きて詩を作らむ
われみずからのまことなる詩を




晴れきった空はふるさと



ふるさとはみかんの花のにほふとき



空へ若竹のなやみなし



雲の如く行き、水の如く歩み
風の如く去る、一切空



手から手へ蜜柑を窓にさようなら



蜜柑山かがやけり児らがうたふなり



蜜柑の花がこぼれるこぼれる井戸のふた



ゆふ空から柚子のひとつをもらふ



蜜柑うつくしいいろへしぐれする



みかんお手玉にひとりあそんでいる



分け入っても分け入っても青い山



故里や少年の口笛とあとやさしさ



まどろめばふるさとの夢の葦の葉ずれ



山あれば山を観る 雨の日は雨を聴く
春夏秋冬あしたもよろし ゆうべもよろし



ふるさとはあの山なみの雪にかがやく



七夕の天の川よりこぼるる雨か



育ててくれた野は山は若葉



はるばるときて汲んでくれた水を味わふ



うしろすがたのしぐれてゆくか



生死の中の雪ふりしきる



あなもたいなやお手手のお米こぼれます



うれしいこともかなしいことも草しげる



もりもりもりあがる雲へ歩む



歩かない日はさみしい
飲まない日はさみしい
作らない火はさみしい



春風の扉ひらけば南無阿弥陀仏



石があって松があってそしてみかんがあって



ゆうぜんとして生きてゆけるか
しょうしょうとして死ねるか どうぢゃ、どうぢゃ
山に聴け、水が語るだらう



他人に頼るなかれ、自分を信ぜよ。
せめて晩年だけなりとも人並みに生きたい。
ほんたうの句を作れ、山頭火の句を作れ。
人間の真実をぶちまけて人間を詠え、山頭火を詠え。


このみちや いくたりゆきし われくふゆく
しづけさは 死ぬばかりの 
水がながられて



うらのこどもは、よう泣く子
となりのこどもも よう泣く子
となりが泣けばうらも泣く
泣いて泣かれて明け暮れる


12007.10.3 30基


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