熊本県八代市の山頭火句碑



熊本県八代市

このみちやいくたりゆきしわれはけふゆく


熊本県八代市球磨川畔 1995.9.2


「行乞記」は、昭和5年9月9日に始まる。熊本から八代を経て日奈久温泉にあるく。
昭和5年9月9日 晴。八代町。萩原塘吾妻屋{三十五銭、中)
私はまた旅に出た。愚かな旅人として放浪するより外に私の生き方はないのだ。
7時の汽車で宇土へ、宿においてあった荷物を受け取って、9時の汽車で更に八代へ、宿を決めてから、11時より3時
まで市街行乞、夜は餞別のゲルトを飲みつくした。同宿4人無駄話とりどりで面白かった。殊に宇部の乞食爺さんの
話、球磨の百万長者の欲深い話などは興味深いものであった。(行乞記)




日奈久温泉の山頭火句碑

(昭和五年)九月十日 晴れ、二百廿日、行程三里、日奈久温泉、織屋(四十・上)

午前中八代町行乞、午後は重い足を引きずって日奈久へ、いつぞや宇土で同宿したお遍路さん夫婦と また一緒に
なった。
温泉はよい、ほんたうによい、ここは山もよし海もよし、出来ることなら滞在したいのだが、―― いや一生動きたくな
いのだが、(それほど私は労れてゐるのだ、)
      




日奈久といえば温泉、ちくわ、山頭火が泊まった唯一残っているおりや旅館




2008.7.20


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